
陵辱&SM専門の「問答無用」が閉鎖され、東京熱の単品販売サイト「TVdeAV」に統合されることとなりました。
同じSMの人気サイトだった「メス豚」も先日閉鎖を発表し、そのライバルだった問答無用は単独での生き残りを諦めた形になります。
迷走を重ねた問答無用
2008年7月に開設された問答無用の迷走っぷりは、やはり紆余曲折の末、先日閉鎖された「1000人斬り」以上のものがあります。
問答無用の「波乱に満ちた過去」を時系列で見ていきましょう。
2008年7月
月額サイトとして開設。
当時はカリビアンコムや一本道で有名なDTIの系列でした。
2010年11月
DTIからの脱退を発表。新規会員の募集を停止。
2011年1月
1度目の閉鎖を発表。
DTI以外の決済会社への移行が噂されていましたが実現しませんでした。
その後、「HEY動画」から旧作の単品販売を開始。
「HEY動画」は脱退したはずのDTI系列ということで憶測を呼びました。「復縁」したのか、あるいは旧作の権利はDTIが持っていたということだったのでしょうか?
2015年3月
決済会社を東京熱と同じJSKYに変更し、月額サイトとして再スタート。
新しくなったサイトのデザインも東京熱と同じものを採用していました。
2015年7月
新規会員の募集を一時停止。
その理由は「サービスと料金プランの見直しを行う」とのことでした。
復活からわずか4ヶ月のことだっただけに、予定通りに事が運んでいない様子が察せられました。
2015年10月
月額会員制から単品販売方式へと変更
新作の更新頻度も低かったため、月額制よりも単品販売の方が売れると判断したのでしょうか?
2016年7月
2度目の閉鎖。
単独でのサイト運営を終了し、「TVdeAV」に吸収されることに。
メス豚・問答無用、続くSMサイトの閉鎖
メス豚が閉鎖された際の記事にも書いた通り、一時期、陵辱プレイやSMといった特殊なジャンルが人気を上げていきました。
その背景には、インターネットの普及によってアダルト動画が手軽に見られるようになったことが関係していると思われます。
インターネットが普及する以前は、AVを見るにはレンタルするか通販で手に入れる必要がありました。
手間やコストを考えると、年間で見られる本数というのも、おのずと限られていたものです。
ところが、ネットを介して見る場合は、手間もコストも大幅に軽減され、それによって誰もが安く、かつ大量にAVを見られる時代となりました。
その結果、通常のAVに対する「飽き」が生じ、より刺激的なもの、より過激なプレイを求める傾向が生まれていったように感じます。
しかし、陵辱プレイやSMは、やはり特殊なジャンルであり、一部のマニアのためのものだったのでしょう。
多くの「ノーマル」な人にとっては、刺激的なプレイを求めて、少しの間、過激な動画に向かってはみたものの、それにも飽きると、結局は元の通り、ごく一般的なAVに戻っていったのだと思います。
ただ、ブームが去ったとはいえ、メス豚と問答無用が相次いで閉鎖されるというのは予想していませんでした。
元々が特殊な層をターゲットにしていたわけですから、ブームが終わった今こそが、本来の状態だと思うのですが…。
問答無用は、時系列でも見た通り、自社運営の月額制サイトから、他社運営の単品販売サイトへと移行するのは今回で2度目となります。
マニア向けサイトの運営の難しさということでしょう。
かつては問答無用の会員だったひとりとして、今後の問答無用の動向に興味があります。果たして3度目の「独立」はあるのでしょうか?
管理人注:現在、問答無用の作品は「TVdeAV」から削除されていますが、代わって「Hey動画」から単品販売されています。